商品先物取引について

商品先物の組織

商品先物取引を行う場合、商品先物取引業者や金融商品取引業者を介して間接的に次の組織とかかわりを持つことになります。

日本証券クリアリング機構(JSCC)

デリバティブ市場における取引では、クリアリングハウスである日本証券クリアリング機構が契約の相手方となって、契約の履行を保証しています。また預託した証拠金は、日本証券クリアリング機構が保全しています。

日本商品委託者保護基金、日本投資者保護基金

預託した証拠金以外の資産や、商品先物取引業者が証拠金を一時的に保管する場合の資産保全業務を行っているのが日本商品委託者保護基金及び日本投資者保護基金です。商品先物取引業者は日本商品委託者保護基金、金融商品取引業者は日本投資者保護基金への加入が義務付けられています。

日本商品先物取引協会、日本証券業協会

取引業者の受託業務などの公正かつ円滑な運営、委託者保護を図ることを目的としています。相談センターが設置され、取引業者との間で生じた苦情の処理と紛争の仲介を行っています。

取引開始にあたって

大阪取引所及び東京商品取引所の先物取引を行うには、取引業者(証券会社、商品先物業者等)において先物・オプション取引口座の開設が必要となります。口座開設にあたっては取引業者が独自に要件を設けている場合があります。詳しくは取引業者に直接お問合せください。

手順

  1. 先物・オプション取引口座開設の申込み
  2. 取引業者からの書類送付
    (先物・オプション取引口座設定約諾書、先物取引・オプション取引に関する契約締結前交付書面、先物・オプション取引に関する確認書、差換預託に関する同意書等)
  3. 必要書類の返送
  4. 取引業者による審査
  5. 先物・オプション取引口座開設
  6. 証拠金の取引業者への預入れ
先物・オプション取引口座設定約諾書
差換預託に関する同意書(ひな型)

注文の発注にあたって

注文の際には、次の事項を取引業者に指示しなければなりません。

  1. 銘柄
    (例)金先物取引:金先物+限月
       金先物ミニ:金ミニ+限月
  2. 売り・買いの別
    新規の注文:「新規買い」or「新規売り」
    決済注文:「転売」or「買戻し」
  3. 数量
    (例)金先物取引:金1㎏が1取引単位
       金先物ミニ:金100gが1取引単位
  4. 注文種類
    指値注文:価格の限度を指定して発注し、指定した価格又はそれより有利な価格で約定する注文。
    成行注文:価格の限度を指定せずに発注し、最良の売呼値(買呼値)と順次対当する注文。
    最良指値注文:価格の限度を指定せずに発注し、最良の売呼値(買呼値)と対当する指値注文。
    ストップ注文:発注時に指定した板登録条件を満たしたときに、発注時に指定していた条件で板登録される注文。
  5. 注文条件
    発注する注文の執行数量や有効期間
    (注文内容の例)金の10月限、新規買い、7単位、成行注文、当日限有効
  • 注文機能や注文の名称については各取引業者で異なる場合がありますので、詳細についてはお取引先の取引業者にご確認ください。