JPXマンスリー・ヘッドライン

JPXグループ各社では、市場利用者の皆様により魅力の高い市場をご提供するため、様々な取組、情報発信などを行っています。これらを毎月コンパクトにまとめ、皆様にお届けします。

3月

「健康経営銘柄2021」の公表(3月4日)

東京証券取引所では、経済産業省と共同で、従業員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に取り組む上場会社を「健康経営銘柄」として選定しています。第7回となる今回は、「健康経営度調査」の回答結果を、(1)「経営理念(経営者の自覚)」(2)「組織・体制」(3)「制度・施策実行」(4)「評価・改善」(5)「法令遵守・リスクマネジメント」という5つのフレームワークから評価し、財務指標を勘案して選定した結果、29業種48社を選定しました。東京証券取引所では、長期的な視点から企業価値の向上を重視する投資家にとって魅力ある企業として紹介することで、上場会社による「健康経営」の促進を目指しています。

EUベンチマーク規制の承認について(3月4日)

2018年、欧州連合(EU)において、ベンチマーク規則が施行され、東証は同規則32条に基づく承認(Recognition)をEU関係当局から取得すべく、手続きを進めてまいりました。
今般、東証は当該承認を受け、東証が算出・公表するTOPIXやJPX日経インデックス400などの株価指数は、欧州証券市場機構(European Securities and Markets Authority(ESMA))の公開登録簿(Register of ESMA)に登録され、これにより、当該登録簿に登録された株価指数は、2023年末(施行猶予期間)以降もEUにおける金融商品の組成等での利用が可能となりました。
EUベンチマーク規則の順守(堅牢なガバナンスや統制等)は、株価指数の算出機関としてグローバルスタンダードにそうもので、引き続き、信頼性の高いサービスの提供に努めてまいります。

「JPX English Disclosure GATE」の開設について(3月5日)

東京証券取引所では、上場会社による英文開示の充実を促進し、海外投資家による投資機会の拡大を図るため、英文開示ポータルサイト「JPX English Disclosure GATE」を開設いたしました。本サイトでは、英文開示資料の様式例や英文開示における慣用的な表現・用語を整理した日英対訳集など、上場会社の英文資料作成の負担軽減に役立つ情報を提供しております。また、開示された情報に対する海外投資家のアクセスの改善を図るため、英語サイトを設け、上場会社各社の英文開示実施状況などの情報を集約して提供しております。詳細は以下のページをご覧ください。

JPXとTSE、国際女性デーの打鐘セレモニーを開催(3月8日)

日本取引所グループと東京証券取引所は、3月8日の国際女性デーに、国連グローバルコンパクト(UNGC)、 UN Women、SSEイニシアティブ、国際金融公社(IFC)、 国際取引所連合(WFE)及びWomen in ETFsとともに、打鐘セレモニー「Ring the Bell for Gender Equality」を開催しました。 今年のセレモニーは新型コロナウィルスの影響で、参加人数を最低限にして無観客で開催しました。打鐘セレモニーにはJPXの清田瞭取締役兼代表執行役グループCEO、クリスティーナ・アメージャン取締役及び幸田真音取締役が参加し、主催団体からのメッセージに加えて、特別ゲストとして丸川珠代女性活躍担当大臣からビデオメッセージをいただきました。

ITやデータ分析を活用した取引の学習環境の提供に係る実証実験プロジェクト -データ分析コンペティション第2弾の開催について-(3月19日)

2021年1月より取り組んでいる、ITやデータ分析を活用した取引の学習環境の提供に係る実証実験プロジェクト「J-Quants」に関しまして、データ分析コンペティションの第2弾(以下「本コンペティション」)を3月19日に開始しました。本コンペティションではAPIによる実データの提供や、その使い方を充実したチュートリアルとして提供しています。 第1弾のコンペティション(3月28日終了)では、財務データを用いて株価を分析する「ファンダメンタルズ分析チャレンジ」を実施し、約1,400名の方にご参加いただきました。本コンペティションでは、第1弾のデータに加え、日経ニュースタイトルと適時開示データを用いてポートフォリオを組成する「ニュース分析チャレンジ」に取り組んでいただきます。本コンペティションは5月9日まで応募を受け付けております。皆様のご参加をお待ちしています。

令和2年度「なでしこ銘柄」の公表(3月22日)

東京証券取引所では、経済産業省と共同で、女性活躍推進に優れた企業を「なでしこ銘柄」として選定しています。なでしこ銘柄は、東証上場会社の中から、業種ごとに、女性が働き続けるための環境整備を含め、女性人材の活用を進めている企業を紹介するもので、上場会社における女性活躍推進の取組みが加速化していくことをねらいとしています。 第9回となる今回は、東証の全上場会社約3,700社から、企業価値向上を実現するためのダイバーシティ経営に必要とされる取組みとその開示状況について評価を行い、27業種から45社を選定しました。

優れたETFマーケットメイカーの表彰について(3月22日)

東京証券取引所は、ETF市場の流動性向上を目指して、2018年7月にETF マーケットメイク制度を導入しましたが、本制度の導入によりマーケットメイカーが多数の銘柄に継続的な気配提示を行うようになり、 顕著な流動性の改善がみられています。この度、流動性供給に多大な貢献をしてきたマーケットメイカーを讃えるとともに、本制度を広く周知するため、優れたETFマーケットメイカーの表彰を実施いたしました。非常に多くの銘柄で優れたパフォーマンスを残したマーケットメイカー上位3社を「The Best Market Makers」、多くの銘柄で安定的なパフォーマンスを残したマーケットメイカーを「The Good Market Makers」に選出しました。今後も引き続き、投資家の皆様にとって利便性の高い市場の振興に努めて参ります。

再発防止策検討協議会報告書について(3月25日)

2020年10月1日に株式売買システム「arrowhead」で発生した障害では、システム面での課題のみならず、売買停止後の再開ルールや手順が整備されていなかったことなどの課題が明らかとなりました。こうした課題を検討するため、東京証券取引所は証券会社、投資家、システムベンダー等、多様な市場関係者をメンバーとする再発防止策検討協議会及び実務者ワーキング・グループを設置し、議論を行ってまいりましたが、そのとりまとめとして、今般、報告書を公表いたしました。今後は、今般整備したルール・手順について、市場関係者とともに障害訓練等を通じて実効性を検証し改善を行うことで、市場のレジリエンス向上を図ってまいります。