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2015/05/13 東証 特設注意市場銘柄の指定継続 —グローバルアジアホールディングス(株)—
以下のとおり、特設注意市場銘柄の指定を継続することにしましたので、お知らせします。
1.銘柄 | グローバルアジアホールディングス株式会社 株式 (コード:3587、市場区分:JASDAQスタンダード) |
2.決定日 | 2015年5月13日(水) |
条文 | 有価証券上場規程2013年8月9日改正付則第2項の規定による同日改正前の有価証券上場規程第501条第3項 (内部管理体制確認書を提出した上場会社において、内部管理体制等に問題があると認められない場合に該当しないため) |
3.理由 | グローバルアジアホールディングス株式会社(以下「同社」という。)は、2012年3月14日及び6月8日、過年度の決算短信等の訂正を行うとともに、同日に有価証券報告書等の訂正報告書を提出しました。 本件に関する調査及び照会等により、同社により不適切な会計処理が行われており、その主たる要因は、同社の取締役による与信管理の懈怠、同社及び当時の同社子会社における内部管理体制の不備等であることが判明しました。 以上より、株式会社大阪証券取引所(当時)は、同社の内部管理体制等について改善の必要性が高いと認めたため、2012年6月20日に同社株式を特設注意市場銘柄に指定しましたが、当該指定から1年を経過した後に同社から提出された内部管理体制確認書の内容等を確認したところ、同社の内部管理体制等が十分に改善されたとは認められなかったため、2013年9月24日に特設注意市場銘柄の指定を継続することにしました。 今般、当該指定から2年を経過した後に同社から提出された内部管理体制確認書の内容等を確認したところ、改善に取り組んではいるものの、子会社の1社が元社員に実質的に支配され、当該子会社の経営状態を把握できない状況が2014年7月以降継続しており、そのような状況を解決するための迅速な方策をとっていないなど、子会社管理の不備が依然として改善されていないことが認められました。 また、同社では、2014年6月に新株予約権の行使等によって調達した資金が不正に引き出され、その所在が不明になるといった資金管理上の重大な不備が認められたほか、与信管理が形骸化していたこと等により多額の預け金が全額回収不能になるなど、与信管理上の不備も認められました。同社では、これらの不備に対して再発防止策を策定しているものの、その履行は一部に留まっており、現時点では運用実績が確認できる状況ではないと認められます。 その他にも、内部監査及び監査役業務が適切に実施されていないこと、適時開示について組織的に対応する体制が適切に構築できていないことが認められました。 これらを踏まえると、同社の内部管理体制等が十分に改善されたとは確認できないことから、同社株式について特設注意市場銘柄の指定を継続することにしました。 なお、同社株式が特設注意市場銘柄に指定された日(2012年6月20日)から3年を経過し、かつ、内部管理体制等に引き続き問題があると認められた場合は、同社株式は上場廃止となります。 |
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