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マーケットニュース

2014/06/30 東証 特設注意市場銘柄の指定及び上場契約違約金の徴求について-JALCOホールディングス(株)-

以下のとおり、特設注意市場銘柄の指定及び上場契約違約金の徴求を行うことにしましたので、お知らせします。

1.銘柄 JALCOホールディングス株式会社 株式
(コード:6625、市場区分:JASDAQスタンダード)
2.特設注意市場銘柄指定日 平成26年7月1日(火)
  条文 有価証券上場規程第501条第1項第2号a
(上場会社が有価証券報告書等に虚偽記載を行った場合であって、当該上場会社の内部管理体制等について改善の必要性が高いと認められたため)
3.上場契約違約金金額 1,000万円
  条文 有価証券上場規程第509条第1項第1号
(当取引所が、開示を行う場合の遵守事項に違反したと認める場合であって、当該上場会社が、当取引所の市場に対する株主及び投資者の信頼を毀損したと認められたため)
4.理由 JALCOホールディングス株式会社(以下「同社」という。)は、平成26年5月30日に不適切な会計処理に関する第三者委員会の調査報告書を、同年6月12日に平成24年3月期から平成26年3月期第3四半期までの決算短信の訂正をそれぞれ開示するとともに、同年6月30日に、平成24年3月期から平成26年3月期第3四半期までの有価証券報告書、四半期報告書について訂正報告書等を提出しました。
これらによると、同社の主たる事業であるパチンコ・パチスロ中古機器の仕入・販売事業において、それぞれ一社のみであった仕入先と販売先が実質的に同一であり、当該仕入・販売先によって架空の取引が行われていたことが判明しました。その結果、当該事業における売上高をすべて取り消したこと等により、同社の連結売上高が、平成25年3月期において76%、平成26年3月期第3四半期において80%減少しております。
この原因として、同社グループにおいて、当該事業に係る取引の安全性・妥当性の確認よりもその事業の拡大を優先したこと、代表取締役を含む一部の取締役が取引先の信用リスク等に関する情報を有していたにもかかわらず、他の取締役及び監査役との間でその情報について共有しなかったために内部牽制が十分に機能していなかったこと、専ら在庫の管理を取引先に委託しているところ当該取引先の在庫管理状況についての検証が適正に行われていなかったこと、及び、人的インフラの不足等を原因としてそれらに対する適切なチェック体制が構築されていなかったこと等が認められました。
以上を総合的に勘案すると、同社の内部管理体制等については、改善の必要性が高いと認められることから、同社株式を特設注意市場銘柄に指定することといたします。
また、本件については、同社グループにおける脆弱な内部管理体制の下で、不適切な売上計上が継続されていたものであり、同社の主たる事業において上記に記載のような大規模な売上の訂正が行われた事実を踏まえると、当取引所市場に対する株主及び投資者の信頼を毀損したと認められることから、同社に対して、上場契約違約金の支払いを求めることといたします。

お問合せ

株式会社東京証券取引所
上場部ディスクロージャー企画グループ
電話: 03-3666-0141(代表)

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