商品概要
国債先物とは、実際に発行されている日本国債ではなく、国債の「標準物」を取引対象とした先物取引です。標準物とは取引円滑化のため証券取引所がクーポンレート(利率)、償還期限などを標準化し、設定したもので、実在しないため、最終決済では受渡適格銘柄と呼ばれる国債の授受が行われます。
国債(JGB)先物取引でできること
- 低コストで金利変動リスクを回避する有効な手段を提供します。
- 債券ディーラーによる十分な在庫の保有が可能となり、流通市場の安定と拡大に役立ちます。
- 引受リスク回避手段として活用できることから、発行市場の安定と拡大につながります。
- 将来価格に関する情報が提供されることにより、現物価格の予想形成の際に必要な情報の質の改善が期待されます。
- 新たな投資手段として提供されることで、資産運用手段の多様化・取引の活発化に寄与します。
国債先物の種類
大阪取引所で取引できる国債先物には以下の4商品があります。
国債先物入門
国債先物の制度設計を先物の役割からわかりやすく説明した資料になります。
制度概要および受渡適格銘柄・交換比率とあわせてご覧ください。
(東京大学公共政策大学院 服部孝洋氏・JPX共著)
国債先物入門 |
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目次
- はじめに
- 国債先物とは何か
- 日本国債先物の仕組み
- 現金決済とコンバージョンファクター(受渡交換比率)
BOX 1 コンバージョン・ファクターの導出
- 日本国債における現物と先物のアービトラージ
BOX 2 先渡(フォワード)価格のプライシング
BOX 3 国債先物の金利リスク量
- おわりに