バージガソリン先物

商品概要

ガソリンとは

ガソリンや灯油に代表される石油製品は、製品として輸入されている一部を除き、その多くは中東などから輸入した原油を精製することによって生産されます。石油製品はこの精製過程で同時に生産されることから、「連産品」の特徴を有しています。
原油から各精製過程によって得られる石油製品のガソリン、灯油及び軽油は、無色透明かそれに近い色であることから「白油」といわれます。
ガソリンは常温常圧の状態で蒸発しやすく「揮発油」ともいいます。もともと無色透明の液体ですが、常温常圧で爆発的に燃焼するという、危険性が非常に高い性状を持っているために「オレンジ色」に着色されて、容易に灯油との見分けができるようにされています。

石油製品の生産・流通

石油製品は、原油から精製される連産品で、単一の石油製品だけを生産することができず、同時に他の石油製品も生産されるため、個別の石油製品の需要に合わせて生産を行うと、他の石油製品で過不足が生じることになります。このため、業者間で加不足分を融通しあったり、国内外の市場で調達・販売したり、需要期まで保管する必要があります。業者間の過不足分の融通にあたっての公正な価格指標を提供するとともに、受渡し機能を通じて余剰玉を調整する市場として、また、需要期までの在庫にかかわる価格変動リスクのヘッジツールとしても石油製品先物取引は利用されています。

ガソリン先物価格についての留意点

わが国では、道路整備のための目的税でガソリン税(揮発油税と地方揮発油税を合わせた総称)が課されています。現状、暫定税率53.8円/lが適用されています(本則税率は28.7円/l)。ガソリン先物は、税抜き価格で表示・取引されており、受渡し時に、受渡値段(先物価格)にガソリン税と消費税を加算して受渡代金が計算されます。したがって、海上出荷基地渡しを前提としたガソリン先物価格は、海上出荷基地から店頭までの流通マージンとこれらの税金が含まれていない分、SS店頭小売価格との比較においては注意が必要です。

受渡しについて

受渡

商品先物取引業者等

取引参加者一覧
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参考情報

外部情報サイト

経済産業省 石油統計、給油所小売価格調査icon-block
石油連盟 情報ライブラリーicon-block